ドイツで自転車に乗る Part 1

bicycle ドイツ情報

今更ですが、この夏自転車デビューしました!というと、大袈裟ですが。長年ドイツにいますが、自転車に乗るようになって、ドイツ人の国民性について、新たな発見がありました。長くなるので、2回に分けて綴っていきたいと思います。

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自転車恐怖症

実は、コロナ以前は、車道で車と一緒に走らなくてはいけないことが恐怖だったので、ドイツで自転車に乗ることがあまりありませんでした。周りの友人がスイスイ自転移動しているのを傍目に、かたくなに徒歩で移動をしていました。

コロナを機に

コロナを機に、今までの生活が良くも悪くもガラリと変わりました。その一つに、巷では自転車が人気になりましたよね。私もこれに便乗して、この夏は自転車に乗ってみよう!と、決心し、今年の夏は、近場をサイクリングしました。そしたら、びっくり!驚くほど快適で、風を切ってとっても気持ちいいです。なぜもっと早く乗り始めなかったのだろうかと、思ったほどでした。

ドイツ人の自転車スタイル

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実は、ドイツに来たばかりのころ、夫と夏の休暇で、サイクリングに出かけたことがありました。泊まっていたアパートのドイツ人ご夫婦が、自転車を貸してくれたのですが、私の身長では、(日本だと割と高いほうで、ドイツでは普通にカウントされる身長だと思います。)サドルに座った状態だと、足が全く着かず、そして、ブレーキは手ではなく、足のペダルについている少し古いタイプの自転車でした。それが思いのほか、とても怖くて、おしりも痛くなり、もう二度と乗らないと心に誓った日でした。ドイツ人は、サドルをすごく高くして乗る傾向があります。足を目一杯のばして、漕げるように。なので、信号などで止まらないといけない時、ヒョイっとサドルから飛び降りて、止まります。お金が無い学生の間では、お手頃な中古の自転車(何人も乗り継がれてきた代物)を買うのが主流だったので、なかなか私に合うものが無く、これも自転車を避けていた理由の一つでした。こう考えると、ドイツの自転車は本当に頑丈に作られていますよね。

自転車のルール

ドイツでは、基本的に車と同じように、右側通行です。そして、歩道に自転車用のレーンがある場合を除いては、大人は基本的に車道を走ります。車に乗っている人は、自転車の人に十分すぎるほど注意を払ってくれています。(逆にいうと、車を運転している人にとっては、夏場は自転車がそこら中を走っているので、冷や冷やものだそうです。)そして、日本と違うのは、左折や右折するときに、周りの人(自転車同士でも)に注意を促す目的で、曲がる方向に向けて、手を広げます。例えば、左折する場合には、左手を肩の位置で横に伸ばすのです。私が小学生だったころ、自転車の乗り方というビデオをクラスで見た記憶があります。曲がる方向に手を広げることをするのは古いですね。と先生が言っていましたが、ドイツでは、現在進行中です。自分の身を守るという意味でも、(車にどちらに曲がるのか、知らせるという意味。)大切です。慣れてくるとこの行為はむしろ親切で、同じ自転車同士でも、有難いです。また、歩道を誤って走行中の自転車に向かって、「車道を走りなさい!」と、注意してくれるドイツ人もいますが、(こうゆうことはドイツでは、結構頻繁にあります。)これは、ドイツ人の性格というか、ルールーには従う国民性なので、見ず知らずの他人でも色々と教えてくれます。これも国民性の違いですよね。

盗難に合わないために

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ドイツでは、残念ながら自転車の盗難がとても多いです。なので、自転車を止める際には、わざと人目のつくところに止めたほうが良いです。そして、自転車だけを施錠するのではなく、柵や電柱と一緒にチェーンで止めます。日本の自転車のように自転車自体に鍵がついていない場合が多いので、別に購入する必要があります。また、こちらで売られているチェーンはとても頑丈で、すごく重いので、そっとやちょっとでは切られることがないものばかりです。それほど、警戒しないといけないということですね。中古で買った自転車に対して、鍵代が思いのほかかかるということもあります。私が学生時代をすごした街は、学生街で、町がとてもコンパクトだったので、若い人は自転車に乗って移動していました。毎週水曜日の夜は、あるバーで、学科の皆で集まるのが恒例だったので、(学生価格で、アルコールが安くなるので。)私も夫と(当時は、まだ結婚していなかったので、彼でした。)毎週のように行っていました。だいたいの学生は、次の日の1・2限は、授業を入れてないので、日付が過ぎてもお喋りに夢中です。帰ろうとしたところ、外の塀(残念ながら、柵や電柱などが近くに無かったのです。)に立てかけてあった自転車、おそらく2、30台すべてが、一気に無くなっていたという話も聞いたことがあります。中古で買った自転車に乗っている大学生は、スタンドがついていない自転車が多いので、塀に立てかけるようにして駐輪します。どうやら、夜中にトラックに乗った人達がやって来て、一気に自転車を持っていった様です。なので、日本では考えられないほどドイツ人は、自転車に関して盗難に対する意識が高く、自宅の玄関先でも警戒し、毎回地下室やガレージにしまっているほどです。あと、安全面から、ヘルメットを被っている割合も高いです。私も安全のため、ヘルメットを被って自転車に乗っています。