ドイツで婦人科検診

ドイツで婦人科検診 ドイツ情報

ドイツでは、20歳を過ぎたら、1年に1回、婦人科(Frauenarztまたは、Gynäkologie)で婦人科検診(Vorsorge)を受けることが推奨されています。

婦人科検診では、触診検査と細胞採取検査 (Zytologische Untersuchung)からなる、子宮頸がん検診(Gebärmutterhalskrebs)を行って貰えます。

あまり、気持ちが進むような検査ではないですが、やはり健康維持のため、1年に1回は、婦人科検診を受けるようにしています。

 

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予約をする

ドイツの診療所に電話予約する

 

 

 

 

 

 

まずは、予約を取ります。

Frauenarztまたは、Gynäkologie、そして診療所を探している地名を入れて、グーグルで探すと、簡単に見つかります。

日本人が多く住んでる地域ですと、日本語の通訳の方がいらっしゃる場合もあるので、日本語受診可能なところを探すのも良さそうですね。

驚くことに、新規患者を受け入れていないところも普通にあります。また、定期健診(kontrolleまたは、Untersuchung)の場合は、電話をしてから、予約が取れるまで、2、3ヶ月月待つことも普通です。

なので、逆に言えば、予約が欲しい2、3か月前に電話するか、期待せずに連絡をすれば良いですねよね!

もちろん、緊急の場合は、優先的に予約を貰えたり、待ち時間を覚悟の上、次の日の診察時間にくるように言われます。なので、緊急の場合は、その旨をしっかり伝えてください!!

また、電話予約の際は、受診したことがある診療所の場合ですと、誕生日と名前を聞かれることが多いです。

健診で絶対に聞かれる質問

ドイツの婦人科検診で聞かれること

 

 

 

 

 

 

産婦人科を2つほど経験したことがありますが、絶対にこの2点は、聞かれたました。

  • 前回の生理(Periode)はいつだったか
  • 生理の周期はどのような感じか

初診の場合や、再診の場合でも1年に1回など期間が空いた場合は、診療所によって若干の差異はありますが、下記のような質問が問診票には多いです。

  • 持病の有無 (Erkrankungen)
  • 手術の経験 (Operationen)
  • 家族の既往歴 (Erkrankungen in der Familien)
  • 常用している薬 (Medikamente)
  • アレルギーの有無 (Allergien)
  • 喫煙、アルコール摂取の有無 (Rauchen, Alkoholkonsum)
  • 体重、身長 (Größe, Gewicht)
  • 前回の生理の日にちと詳細 (Menstruationsblutung)
  • 出産経験または、出産意思の有無 (Schwangerschaften/Geburten, Kinderwunsch)
  • 避妊方法 (Verhütung)
  • 更年期によるホルモン剤の接種の有無 (Hormone, Wechseljahresbeschwerden)
  • 前回の婦人科検査の日にち (Vorsorgeuntersuchung)
  • 追加料金での、エコーやマンモグラフィー検査の希望など (Mammografie, Ultraschall)

私個人的には、デリケートなことも話すので、女性の医者のほうが安心です。

当日の流れ

ドイツ婦人科検診での子宮頸がん検査

 

 

 

 

 

 

婦人科検診の主な内容は、下記になります。

  • 子宮頸がん検査(触診検査と細胞採取検査)
  • 胸の触診検査(30歳より)
  • 必要があれば、エコー検査 (別料金)

受付後、私の場合は、別室にて血圧(Blutdruck)を測り、待合室にで待つように言われます。血圧検査は、診療所のアシスタントの方が対応してくれます。

その後、婦人科医に呼ばれると、問診表を元に、詳しく話し合います。そして、いよいよ診療台に座って診察をしてもらいます。

私は、日本での婦人科検診の経験がなかったので、逆に驚いたのですが、日本では、産婦人科医との間にカーテンなどの仕切りがあるのですね。

日本は、本当に細やかなサービスが行き届いていて、素敵ですよね。ドイツには、そのような心遣いは、無いので、端の方に気持ちばかりある仕切りのところで、着替えます。(笑)

気になる方は、スカートを履いて行けば良いかもしれませんね。

子宮頸がん検診では、まず触診検査を行います。その後、細胞採取検査(Zytologische Untersuchung)をしてもらいます。

採取された細胞は、さらにラボなどに送られて検査するので、結果がでるまで2週間ほどかかるそうです。(現在は、コロナの影響で、もう少し長くかかるみたいです。)
結果が悪かった場合のみ、診療所から手紙が郵送されてくるそうです。

続いて、胸の触診検査 (Abtasten) です。

胸の触診検査は、30歳からは、毎年検査してもらえる項目の1つになります。しかし、私は、20代のころから、胸の痛みがよくあったので、その旨を伝えたところ、触診検査を無料にて毎年行ってもらえました。

また、婦人科医との問診のなかで、生理痛が酷いことを伝えたところ、今回は、エコー(超音波検査、Ultraschalluntersuchung)にて、子宮検査(卵巣(Eierstöcke)と、子宮内膜(Gebärmutterschleimhaut)検査を行うことになりました。

エコーなどは、特別な理由が無い場合は、法的保険の場合、保険が適用されず、自己負担(私の診療所は、35ユーロほど)になります。もちろん、痛みなどがある場合は、その旨を伝えれば、無料で診察してもらえます。20代の頃にも一度、エコーをしてもらいました。

これが、婦人科検診の一通りの流れになります。

最後に、もう一度婦人科医と話して、終了です。

さいごに

ドイツ婦人科検診での子宮頸がん検査と触診検査

 

 

 

 

 

 

ドイツでは、公的健康保険(Gesetzliche Krankenversicherung) と、プライベート健康保険(Private Krankenversicherung)では、保険の適範囲が異なりますので、診察される前に、一度確認されてから受診してください。

公的保険に加入されている場合は、年に1度の婦人科検診が推奨されていて、保険が下りるので、健康維持のためにも、定期的に受診してみてください。